
質問⑧→「頭の水虫」という言葉を聞いたことがありますが、これは何でしょうか?
水虫は皮膚糸状菌(白癬菌)というかびによる皮膚病で、このかびは皮膚の角層(垢(あか)となって落ちるところ)に寄生します。毛や爪は角層が変化したもので、髪の毛に寄生したものは「しらくも」と呼ばれています。頭の水虫は現在まれです。また、10~20年前はイヌ小胞子菌(ミクロスポルム・カニス・犬や猫に皮膚病を起こす菌)によるものが多かったのですが、ここ2,3年前よりトリコフィトン・トンズランス(水虫の原因菌の1つ)によるものが、特に増えています。この皮膚病は頭の一部で髪の毛が薄くなり(脱毛斑・だつもうはん)、そこに細かいフケがみられます。脱毛斑内の毛は抜けやすく、特にトリコフィトン・トンズランスによるものでは毛が根元で切れ、残った毛が黒い点にみえることがあります。症状は軽いため、放置している人が多いのですが、脂漏性皮膚炎やフケ症と誤診され、ステロイドの外用が行われると、おできのように赤く腫れて痛くなり、膿(うみ)をもつようになります。このような症状の場合は家庭だけでの対策は難しいです。まずは医師に相談しましょう。
白癬菌が頭皮についているだけの状態ではケトコナゾールなどの水虫の薬を塗ったり、水虫の薬を含有するシャンプーで洗髪するだけでよくなることがあります。しかし、白癬菌が毛まで感染していると、ぬり薬ではかえって悪化してしまうことがあるので、治療の原則は、飲み薬を飲むことです。以前は治療に2~3カ月かかりましたが、最近はイトラコナゾールやテルビナフィンという飲み薬が登場し、1~2カ月の治療ですむようになりました。
まず感染者の治療を行うと同時に、タオルや帽子、くしの共用を避けることが大切です。ミクロスポルム・カニスによる場合は、感染源になっている犬、猫の治療を行うと同時に、これらの動物にふれないようにします。トリコフィトン・トンズランスが原因となる場合、感染力が強い割に症状がはっきり出ません。運動部員内で症状が出た人がいた場合は、接触した全員が予防として抗真菌薬剤を使用したり、水虫の薬を含むシャンプーで洗髪した方がよいと思われます。
- ◇フケの原因
- 質問①→フケの原因とはいったい何なのでしょうか?
- ◇ふけの出や すい季節
- 質問②→フケの出やすい季節などはあるのでしょうか?
- ◇かゆみがひ どい時
- 質問③→かゆみがひどい時など我慢ができなくて、かいてしまい、さらに症状を悪化させてし まいますが、どうしたらいいでしょうか?
- ◇シャンプー 選び
- 質問④→シャンプーを選ぶ時に何か注意することはありますでしょうか?
- ◇日常生活で
- 質問⑤→日常生活において何か気をつけることはあるでしょうか?
- ◇男女の違い
- 質問⑥→フケには男女の違いはあるのでしょうか?
- ◇ふけは病気 ?
- 質問⑦→フケ症は病気なのでしょうか?また、フケ症を引き起こす病気はありますか?
- ◇頭の水虫と は
- 質問⑧→「頭の水虫」という言葉を聞いたことがありますが、これは何でしょうか?
- ◇フケと遺伝
- 質問⑨→フケは遺伝するのでしょうか?
- ◇ふけとア トピー
- 質問⑩→フケとアトピー性皮膚炎には関係があるのでしょうか?

